OMN

pen

こんにちは、木曜日担当の中村(宏)です。

今日は個別指導の考え方を応用した、集団授業の受け方について書きます。

私が個別指導の授業をするときに気を付けていることは、生徒が問題を解けない原因を徹底的に考えることです。1つの問題が解けない問題は人それぞれであり、その問題を解くために必要な知識や考え方も人それぞれです。個別指導の授業ではこのような方法で生徒それぞれにあわせたオーダーメイドの授業を展開することができます。

では、集団授業の先生はどういうところに気を付けて授業を作っているのでしょうか。それは授業を受けているすべての生徒に共通して必要な知識を授業で伝えるということです。その授業は生徒全員のための授業であり、黒板を写した結果作られるノートもみんなのためのノートになります。

そこで実践してもらいたい勉強法は、ノートを自分のためのオーダーメイドノート(Order Made Note)にする勉強法です。授業はみんなのものですが、ノートは自分のものなので自分が使いやすいように取ることができます。オーダーメイドノートを作成する具体的な方法の一例を紹介します。まず黒板のメモに使う色以外の色ペンを用意します。その色ペンで、授業で苦手だと感じたことや感想などを書き加えます。ほかの方法では、付箋(ふせん)を用意して、先生が口頭のみで説明したことのなかで自分に必要だと思った知識をノートに残すことができます。これ以外にも工夫ひとつで自分だけのためのノートを作ることができます。

ノートの取り方を一つ工夫することで復習がはかどり、効率的な成績アップにつながります。

数学の魅力とは

omikujiこんにちは。講師の中村(元)です。

勉強をしていて楽しい、おもしろい、感動したと感じるときはいつでしょうか。

もちろんその感じ方は人それぞれだと思います。勉強を楽しむということは、勉強の意欲をあげたりモチベーションを維持したりすることにもつながります。

さて、私が大学に入って数学を学んで感動したことを1つ紹介します。

「どんな数も0で割ってはいけない」というのは周知の事実だと思います。

1÷0も5/2÷0も「こういう計算はしてはいけない」と教わりました。では、なぜ0で割ってはいけないのか?という疑問に行き着きます。

大学の数学ではそれまでの「数」の概念を捨てる必要があります。つまり「数」といえば普通1とか-3とか分数とか(いわゆる実数)を想像しますが、そういった実数などとは全く異なる「数」を想像する必要が出てきます。実数とはそのような様々な「数」のうちの1つにすぎないのです。

1とか-3などといった「数」の概念を「地球」の出来事だとすれば、それらと異なる「数」とは「宇宙全体」や「銀河系」、「他の惑星」の出来事と考えることができます。

0で割ってはいけない理由は、この「銀河系」にあたる概念(体[タイ]というのですが)を勉強することで始めて理解することができます。

私が感動したことは、「0で割ってはいけない」ということは「地球」の出来事であるのに、その「地球」の出来事を理解するためには「地球」を飛び出して「銀河系」について理解しなければいけないということ。

違う話の勉強をしていたと思いきや、思いもよらぬところで話が繋がったりすること。これが数学、ひいては理系科目の魅力だと思います。

英単語の重要性について

DSC02500

金曜日ブログ担当の菱川です。

中学校に入学し、『英語』という教科が新たに加わり、」なかなか苦労している生徒さんが多いようです。そして英語が苦手という生徒の話を聞いているとほぼ共通するのが「英単語が覚えれない」「英単語を覚えるのがめんどくさい」といったものです。

しかし、英単語というものは英語を学習していく上で切っても切り離せない関係にあります。英語は日本語とは異なりとてもシステマチックです。中学生→高校生と英文のシステムが複雑になっていくのを理解していくのです。つまり、システムを理解するということに変わりはありません。

しかし、英単語の覚える量は中学生と高校生とでは雲泥の差があります(英単語を覚えるだけといえばそれまでですが)。英語を学んでいく上で英文の構造は理解できるが単語の意味がわからないといったことも数多くあります。つまり、英単語は英語を学習するためのアイテムのようなものなのです。アイテムがなければ自分の力のみで戦わないといけないので不利です。以前高校の先生が「君たちが英語を勉強しようと思わないのは英単語を知らないからだ。知らない漢字ばかりの日本語雑誌を読もうと思わないのと一緒だ。」みたいなことを言っていたのを今こうして書いている途中に思い出しました。

たかが英単語されど英単語。英単語というアイテムを増やして英語が得意になってもらいたいです!

技術の習得

imageこんにちは、森下です。

先日、会話の中で大学時代の授業を語ることがありました。興味関心に任せて様々な授業を取っていましたが、一番印象に残っている授業があります。
その名前も「歴史観の形成」。昨今の歴史観はどのように形成されていったのか、というテーマの授業です。

ある日のことです。
教授はチャイムと同時にいらっしゃり、黒板前の椅子に座ると、「みなさん、沖縄に行きたいですねぇ。青い海、青い空、打ち寄せる波の音。とても素晴らしいですね。」と言い出しました。あまりにも唐突で、あっけにとられたことはよく覚えています。
面白おかしく語る教授なので、すっかりその世間話に聞き入っていました。しかし、気づいた時には時間概念の話にすり替わっていて、いつも以上に集中している自分がいました。最後の締めくくりも沖縄の話。しかし、その流れに違和感はなく、いつもよりもはっきりと授業の内容を覚えていました。

この体験から、新鮮な驚きや強烈な印象は記憶に残る手がかりだと思うようになりました。
世間話を交えながら教えたり、あるいは例え話に生徒さん達が興味を持っていることを持ち出したり……と、工夫した話し方を意識しています。真っ直ぐな道もそれはそれでいいのですが、ときには寄り道をしてみるのも悪くはだろう、というのが私の考えです。(もちろん、寄り道をしすぎないように注意をしますし、適宜、話の方向を修正することも忘れません。)

まだまだ、あの時の教授のように巧みに話すことはできませんが、意識し続けることで、いつかきっと自分の「モノ」になると信じています。

2つの目標

penこんにちは、理系講師の中村(宏)です。

誠心館では演習を中心とした3~4時間の授業をしています。このような授業では集中力が持たないのではないかとよく心配されます。

もちろん集中力には個人差があり、3時間ずっと集中力できる子もいれば、途中で集中力が切れてしまう子もいます。集中して勉強することは成績アップに絶対不可欠な要素です。

そこで私は生徒に2つの目標を与えています。2つの目標とは制限時間と演習量です。具体例を挙げれば20ページの演習を3時間で解くという目標をたてます。さらにその演習を15分間に2ページを解くという演習10回分に分けます。その演習では、制限時間をストップウォッチで測っているので生徒も集中して演習に取り組んでくれます。集中力が長持ちしない生徒にお勧めの勉強法です。また、この勉強法では目標を達成する経験を1回の授業中に何度も経験できるので勉強への意欲も増えます。

陸上競技で短距離や長距離の得手不得手があるように、集中にも短時間や長時間の得手不得手があります。勉強法はそれぞれの生徒にあったものがベストです。誠心館では一人一人の生徒の成長を応援します。