計画の役割

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こんにちは、中村(宏)です。

今日は夏休みの宿題の勉強法について書きます。

夏休みの宿題のテキストでは、各教科の内容が広く浅く出題されているので、各自の苦手な分野がどこか知るための大事な手掛かりになります。そのため、夏休みの宿題は丁寧に間違え直しをするよりも先に、一通り自力で解いてみてどの分野が苦手であるかを知ることが大事です。
簡単な計算ミスなどは宿題のテキストで復習をし、基礎知識の理解が不十分な範囲は別のテキストまたは教科書で復習すると効率的に勉強できます。

復習材料として利用すれば夏休みの宿題はとても心強い武器になりますが、夏休みの宿題を終わらせるのがギリギリになってします生徒が多いです。(私もそうでした(笑))
誰でも夏休みの始めには、「いつまでに宿題を終わらせよう」という計画を立てます。宿題をギリギリに完成させる生徒の多くはこの期限を少しずつ先延ばしにしてしまいます。この問題の原因は学習計画が不十分なことです。いつまでに終わらせるかという点のみでしか考えられていない学習計画は簡単に破綻してしまいます。

夏休みの学習計画を立てる上でまず把握するべきことは、夏休みの宿題の量です。宿題の量はテキストの冊数ではなく、ページ数で把握する方が計画を立てやすくなります。

宿題の量をちゃんと把握することでいつまでに宿題を終わらせるかという計画が活きてきます。仮に宿題のページ数が100ページであったとすると、20日で宿題を終わらせようと考えた場合、1日に宿題を5ページ終わらせなければならないという計算ができます。1ページを平均10分間で終わらせられるとしたら、1日の勉強時間は50分になります。ちゃんと計画を立てることで、1日に何をしたら宿題を完成させられるかということを知ることができます。1日5ページを別の日にまわすと考えると簡単には先延ばし出来なくなります。

部活や生徒会などどんなことをする上でも計画は必要になります。良い計画というのは、1日に何をするべきかをちゃんと示してくれる計画ではないでしょうか。

夏休みの宿題

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本日ブログ担当の菱川です。

さぁ待ちに待った夏休みまであともう少しですね。と同時に「宿題」という大きな荷物も背負い始めることになります。
七月中に終わらせてしまう人もいれば、計画的に八月の半ばまでかけてやる人もいるかと思います。それは人それぞれでいいです。
しかし、前者でよく見られるのですが早く宿題を終わらせたいという思いが強すぎ答えを丸写ししてしまうということがよくあるとおもいます。気持ちはよくわかるのですが控えた方がいいです。

夏休みというせっかく今までのことが復習できる期間がもうけられているのです。宿題で解けなかった問題を復習すれば宿題も終わると同時に復習にもなります。答えを丸写しで復習もできてないと時間が倍かかってしまうだけです。

人によりペースは異なると思いますが、よく考えて宿題をしてほしいものです。

p.s 宿題を提出しないのはいけません。

雪だるま式

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こんにちは、上熊須です。

夏、暑いですね。暑いので今日は雪だるま式についてお話します。

雪だるま式とは、気が付いたらどんどん積み重なり大きくなるということで、主に借金などが増えていく様子を、雪だるまを作るときの雪玉に例えて表しています。

さて、この雪だるま式ですが、勉強についても同じことが言えます。特にもっとも影響するのが、数学と英語です。

どちらも、今まで出てきたことがら(計算や単語)を用いて次のことがらを覚えているので、もし今までの範囲を完全に理解できていれば、自然に雪玉は大きくなり、次の範囲も理解できるはずです。

逆に言うと、今までのことがらを理解できていないと、雪玉は小さいので、頑張っても雪玉はそんなに大きくならず、あまり理解できないということになります。

夏休みは、みんなが雪玉を転がす足を止める数少ない機会です。この間に涼みつつ、ゆっくり雪玉を転がしていきましょう。

 

 

ハイレベルな当たり前

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こんにちは、中村(宏)です。

今日は反復演習のメリットについて書きたいと思います。

コンピュータの性能を表す要素の1つにメモリというものがあります。メモリはコンピュータが考える為の作業スペースです。例えば、コンピュータに「この作業とこの作業をせよ。」という指示を出すと、コンピュータはその作業を一時的に記憶しながら実行に移します。この一時的に記憶するスペースがメモリです。

人間も複雑な暗算をするときに頭の中で計算の途中結果を一時的に暗記しながら計算しています。人間の脳にもコンピュータのメモリのような役割をする部分があり、この部分はワーキングメモリと呼ばれています。ワーキングメモリが大きい生徒は学校のテストで良い成績をとる傾向があると言われています。このワーキングメモリはトレーニングにより鍛えることはできますが、それには時間がかかります。

出来るだけすぐに生徒の成績を上げるためには、ワーキングメモリを鍛えるという方法ではなく、計算問題や方程式などの基礎の単元に必要とされる容量を小さくすることが大事です。少し難しい表現になりましたが、簡単に言えば基礎問題に慣れることが大事です。誰でもハサミを使うことはできますが、ハサミを初めて使ったときには、この穴に人差し指をもう一方に親指を入れてというように考えながらハサミを使っていたはずです。もちろん、大人になってこんな風に考えながらハサミを使っている人はいません。これが慣れです。

慣れるために必要なことは回数をこなすことです。数学の基礎問題の反復練習をすることで、基礎問題を解くことはハサミで切ることと同じくらい簡単なことになります。慣れた作業は最小限のワーキングメモリしか必要としません。1つ1つの計算に必要とするワーキングメモリを縮小出来たら、ワーキングメモリが大きい生徒と同様に勉強ができるようになります。

計算などの基礎問題を当たり前に解ける能力を基礎力と言えると思います。

好きこそものの上手なれ

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こんにちは。講師の中村元幾です。

勉強を得意になるための方法の1つは「勉強を好きになること」です。
しかし当然ながら元々興味があるもので無い限り、あらゆる勉強を好きになれというのは無茶です。そこで「好きになるためには?」という問題を考えてみましょう。

算数や数学が得意な生徒にはある傾向があります。それは「計算が速い」ということです。
もちろん計算が苦手でも数学が得意な生徒もいればその逆もいます。しかし今考えてほしいことは、得意科目を好きになった「きっかけ」です。
子どもはできるようになれば喜びます。例えばA君とB君が同時期に野球を始めたとして、A君の方がB君よりも体が大きかったとしましょう。様々な要素に左右はされますが、単純に考えれば体が大きいA君の方がいいプレーをすることができます。結果A君の方が楽しくプレーでき、野球を好きになりやすくなり、そしてもっとうまくなろうと努力します。
これを勉強に置き換えてみましょう。A君とB君は小学校の同学年で、A君の方がB君よりも計算が速いとします。A君とB君は小学校の同学年で、A君の方がB君よりも計算が速いとします。小学生の算数は非常に計算の占める割合が大きいですから、A君の方がテストでも速く答案を仕上げることができ、結果見直す時間も増え、テストでいい点を取ることができます。そのため算数を好きになりやすくなり(少なくともB君よりは)、算数の勉強が苦ではなくなる可能性が高くなります。
何かを好きになるきっかけは単純なことが多いです。算数の例で言えば単に「計算が速い」というだけであり、100マスなどといった優秀な学習道具があるのですから、計算が速くなることは算数の勉強よりも簡単です。野球の例では「体が大きい」という先天的な問題を例にしましたが、ようは好きになればいいわけですから、「野球をテレビでよく見る」といったものでもいいのです。これは突然聞いたこともない「野球」というスポーツをやって上達しようするよりもはるかに簡単なことがわかります。
そういったきっかけは子どもが興味を持つものならなんでもいいはずです。理科なら科学関係の、社会なら歴史や地理に関する本やおもちゃはいくらでもあります。その中から1人1人に合うものを見つけ出してあげることが大事なのでしょう。

好きだから得意になる、得意だからもっと好きになる、もっと好きだから・・・といった相乗効果が期待できることも勉強を好きになることによるメリットです。そのために多少苦手でも勉強して一度いい結果を残してみてほしいと思います。いい結果を残せば嬉しいもの、前述では好きになるきっかけを外部に求めましたが、「上手になる」ことも「好きになる」ためのいいきっかけなのです。