小論文の対策

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こんばんは、今回は森下が講師ブログを担当させていただきます。

先日、ある女の子が志望校に合格しました。こうした経験はあまりなく、自分のことのように嬉しく、報告をしてくれた彼女には思わず抱きついてしまいました。

実は、十二月の下旬ごろから小学生に加えて、中学生の小論文対策も担当させていただきました。こうした対応を他の塾ではしていないとごく最近、知りました。

まず初めに、彼女に取り組んでもらったことは「百字要約」でした。新聞の一面に掲載されている社説の部分を、できる限り百字ぴったりに要約してもらったのです。
正直な所、まだ知らない漢字の方が多い中学生には難しい問題だったと思います。抜き出すだけならまだしも、語句の意味も調べなくてはならない上に、重要部分を読み取り、言い換える必要もあります。私も大学受験に向けて取り組んでいましたが、当時の国語教師に何度もダメ出しを貰いました。
勿論、彼女も例外ではありません。百字要約を始めた当初、やり直しをすることになり、原稿用紙が添削でほとんど真っ赤になってしまうこともありました。しかし、最終的には私の赤ペンが入ることは少なくなり、何度か一発OKを出したこともあります。
並行して、実際に推薦入試で出題された問題を解いてもらいました。こちらも句読点が突拍子もないところにあったり、主語がない文があったりと個性豊かな文章を持ってきてくれたことを覚えています。時には口をすっぱくして伝えた字数制限のことを忘れて、原稿用紙いっぱいに書いてくれることも……嬉しいのやら、悲しいのやら(笑

私と一緒に取り組んでくれた小論文がどこまで影響したかはわかりません。しかし、確かなことが言えるとすれば、合格を勝ち取ったのは紛れもなく彼女自身の実力です。運があっても、それもまた実力のうち。そして、こうして彼女の努力がカタチとなって反映されたことは非常に喜ばしいことです。
彼女の努力がこれからもその人生に輝きをもたらしてくれることを願いながら、今回のブログを締めくくらせていただきます。