教科書を使った勉強法(数学)

DSC03133 こんにちは、中村(宏)です。

今日は教科書を使った数学の勉強法について書きます。

教科書には学習内容が導入→例題(解答例)→演習問題→次の内容の導入→・・・の順で載っています。教科書を使って勉強するときは、例題を見ながら演習問題を解くという流れで勉強をしている人が多いと思います。だれでもやっているこの普通の勉強法を少し工夫するだけで勉強を効率化できます。今日のブログではその方法を紹介したいと思います。

前述の勉強法では例題と演習問題しか使っていません。この勉強法のデメリットは演習が作業になってしまうことです。勉強が作業化してしまうと応用力が身に付きにくくなります。料理を例に挙げて、作業化とは何かを考えてみましょう。レシピを見て料理作りをするとこれまでに食べたことのない料理を作ることができますが、酸味を増やしたり塩気を増やしたりするようなアレンジはできません。逆に、得意料理を作る場合は、料理の一つ一つの手順が料理にどのように影響するかということが想像でき、アレンジを加えることもできます。一つ一つの手順の意味を理解することで手順の作業化は避けることができ、応用ができるようになります。また、カレーを作るときに誰もレシピを見ないように、作業化されていない手順は記憶に残りやすくなります。

勉強で作業化を避けるためにはどうしたらよいでしょうか。先ほどの料理の例と同様で、作業化を避けるためには一つ一つの手順の意味を理解することです。そのためには、演習が終わった時にすぐに次の問題に進まず、その問題の一つ一つの手順を見直してそれぞれの意味を考えることです。手順の意味を考えるときには各単元のはじめにある導入の部分が役に立ちます。