こんにちは。講師の中村元幾です。
最近めっきり寒くなりましたね。寒くなってくると受験のシーズンがやってきたと実感します。そして受験が近づくにつれて大きくなる感情があります。それは「不安」です。
いくら模試や学校の成績がよく、先生に合格の太鼓判を押されていても本番では何が起こるかわかりません。特に学生は多感な時期ですから、全く「不安」がないというのはよほどメンタルが強い子でないとあり得ないでしょう。
ではこの「不安」とどう付き合っていくかということが問題となります。もちろん「不安」を完全に消し去ることは難しいですが、少しでも減らすことは可能です。
例えば簡単な足し算をやる場合を考えてみましょう。1桁の足し算の問題をやらせると伝えた場合、多くの生徒は「大丈夫、できる。」という気持ちを持つはずです。実際にできるかどうかは問題を解くための知識、技術が必要ですが、問題を見る前にこういう発言ができるのはこれから出されるであろう問題に対する「自信」があるからです。
「不安」を払拭するための最も効果的な手段は「自信」を持つことだと考えます。では、この「自信」を持つためにはどうすればいいでしょうか。
受験は「積み重ね」のスポーツのようなものです。様々な知識や解法を覚えていき、それを本番で発揮します。逆に言えばこの「積み重ね」をしていけば合格に繋がるはずです。
では「積み重ね」を生徒自身が確認できる状況にすれば、受験に対する「自信」がつくのではないでしょうか。
例えば数学の難しい問題をあえて別のノートやルーズリーフに解き、それを手元にためておいたり、英語の長文と和訳を同じようにまとめておくとしましょう。それは自分がやってきた勉強の「積み重ね」であり、それを見ればこの積み重ねが確認できるはずです。
もっと簡単な方法で言えば、日の終わりにその日やった勉強をメモして集めておくという方法もあります。日記のようにつけてもおもしろいですね。これなら誤解答はありませんし、その日の締めくくりとして気分よく勉強を終えることもできるでしょう。
言葉だけで「あれだけやったんだからできる。」とか言われるよりも、実際に「積み重ね」の証拠を持っている方が説得力がありますし、何より自分自身でこの「積み重ね」をいつでも確認できるのです。
今回は「自信」をつけるための1つの方法を紹介しましたが、これ以外にも自分の性格、得意教科に合った方法を見つけて受験に生かしてほしいと考えています。